千の国際交流vol.3〜ペルーのバスでやさしさ連鎖

旅体験記

Muy amable. (ムイ・アマーブレ)

「とても親切な・やさしい」という意味で、ラテンアメリカでよく聞かれるスペイン語です。

今回は、ペルー生活で出会った、バスでのamable体験談です。
(少し前のペルー体験記:バスに乗ってペルーを垣間みるの心のバリアフリーの続きにあたります)

 

心のバリアフリー

ペルーのバスはステップが高く、バリアフリーになっていません。
でも、車椅子の人も乗ることができます。

ある日、バス停留所に車椅子のおばあさんがいました。
バスは停留所に止まりましたが、運転手は運転席を離れられません。
おばあさんは、バスに乗りたそうに待っています。
それに気づいた乗客が車椅子のおばあさんの乗車を手伝いました。ごく自然に。
Muy amableです。

ちなみに、ペルーではこういう光景はよく見かけます。
段差があって物理的には障害があっても、心のバリアがない
バリアフリーとは何かハッとさせられます。

amable 連鎖

おばあさんは、終点で降り、バスを乗り継ごうとしています。
私はたまたま、おばあさんと同じ方向へ行こうとしていたので、
おばあさんに声をかけ、カタコトのスペイン語で会話しながら一緒にバスを乗り継ぎました。

先ほどの、乗客の自然なamableが私に、今度は自分の番だ、と声をかける発想と勇気をくれました。

おばあさんは、
とても喜んでくれました。
そして、今度は土地勘のない私を助けようと、私の目的地の最寄駅を教えてくれました。
さらに、バスの中で、その最寄駅で降りる人はいないか、と呼びかけました。
どうやら降りる人に、目的地まで私を案内するよう頼んでくれたようでした。

おばあさんと別れを告げ、バスを降りた私は、
おばあさんの呼びかけに応じた人に道案内をしてもらい、無事に目的地まで到着できたのでした。

道案内してくれた人は、日系レストランで働いているとのこと。
帰国間際でレストランに行けなかったので、またペルー行くときは、そのレストランにも行ってみようかな!

人のamableは繋がっていくのだな、と感じたバスの小冒険でした。

ここまで読んでくださり、
¡Muchas gracias, muy amable!

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