千の国際交流vol.2 〜グアテマラの小学校で夢をきいた〜

千の国際交流vol.2 〜グアテマラの小学校で夢をきいた〜

2010年にピースボートではじめて世界一周した時、中南米の国グアテマラに寄港しました。
交流ツアーで小学校へ行ったのがとても印象的で、
文化や人に触れることでグアテマラが身近になりました。

グアテマラとは

グアテマラといえば、コーヒーが有名ですね。
なんと、日本は米国に次ぐグアテマラ産コーヒーの輸入国で、
グアテマラのコーヒー総輸出量の20%を占めているそうです。(2017年)

グアテマラ共和国は、中央アメリカに位置し、
北にメキシコ、北東にベリーズ、東にホンジュラス、南東にエルサルバドルと国境を接し、
北東はカリブ海に、南は太平洋に面しています。

先住民の言葉の一つ、ナワトゥル語
「森林の大地」を意味する「グアテマヤン」が、
グアテマラの由来とされています。

グアテマラの森林の中に現存する、ティカル遺跡はとても神秘的です。
このあたりは、マヤ系先住民民族が紀元前より居住していました。
紀元3世紀から9世紀頃にかけて、
建築、彫刻、数学及び天文学を中心に、高度な文明を築き上げました。

長く続いたマヤ文明ですが、16世紀になるとスペイン征服されます。
19世紀に独立を果たすものの、アメリカ翻弄され、
独裁政権内戦が1996年まで続きました。

貧困や政治的な問題を抱えるグアテマラですが、
訪れると、色彩鮮やかなマヤ文明に魅了され、
アジアと似た顔立ちの人たちにすぐに親近感を抱くことでしょう。

 

格子越しの商店

ここからは、2010年の体験記です。
グアテマラシティの小学校に向かう途中、
バスから見た町の風景には、時々目をみはるものがありました。

一つは、格子越しの商店

参照:ピースボートクルーズレポート

これが通常営業の様子。
強盗対策のため、格子越しに物とお金をやりとりします。

他には、
壁の上の割れた瓶
家の周りには壁がありますが、壁の上には、割られた瓶が並べられ、
壁を登らないようにバリケードにしているようです。

小学校の周りも、なかなか治安が悪そうでした。

 

歓迎 ¡Bienvenidos!

怖そうな町だな、とドキドキして入った小学校でしたが…

なんと、笑顔に溢れていました。
学校に通う子どもたちが、小さい子から先生まで大歓迎してくれました。

まずは、運動場のような広いスペースで、
歓迎を込めて、グアテマラの文化紹介がはじまりました。
子どもたちが伝統衣装を着て、ダンスを一生懸命踊ります。
驚いたのが、子どもたちだけでなく、先生たちの踊りもあったことです。

しかも超本気
伝統的に大切な意味のある踊りで(詳しくは忘れてしまったけれど)
一人は牛に扮し、爆竹を背負い、
背中で爆竹をバチバチいわせながら走り回って舞うのです。

何が起こっているのか、瞬時には理解できませんでしたが、
体を張って大切な儀式の踊りを披露してくれている本気さが伝わってきて、
感動したのを覚えています。

 

子どもたちと遊ぶ

子どもたちは遊びが大好き。万国共通です。
ツアーに参加したメンバーは、
体を動かすのが好きな子とは、一緒にサッカーしたり鬼ごっこしたり、
漢字に興味を持っている子には、名前を漢字で書いてプレゼントしたり、
絵を描いてコミュニケーションしたり。

私は、少し大きめの子と、おりがみをして遊びました。

みんな器用で、とても上手に風船を折れるようになりました。
言葉はわからなくても、一緒に時を過ごし遊ぶことで、友だちになれた気がしました。

 

せっかくなので、子どもたちにをきいてみました。

おかあさん、先生、弁護士、、

子どもたちは、しっかり目を見て答えてくれました。
中には、寝ること、という子も笑

 

豊かさって…

一緒に遊んだ子の中で、とっても懐いてくれる女の子がいました。
帰るまでずっと腕を組んで、ぴったりくっついてきます。
何をするわけでもないけれど、何を話せるわけでもないけれど、
心を許してくれたことが嬉しかった。

いよいよ離れねばならない時、
その子は、大切に使っていたペンをくれました。
弁護士になりたいから、勉強できる学校は楽しい、と仕草で教えてくれたその子の大切なペン。
支援物資として文房具を届けるくらい、まだまだ物が足りていない中で、
思いがけないプレゼント

心が温かくなり、お互い満たされた気持ちになりました。
物は足りなくても、分け合う心友だちを想う温かさ
豊かさって、こういうことかな、って体感した瞬間でした。

大切なペンだから、
帰り際に私からその子へ、心を込めて夢のために、とプレゼントし直しました。

 

平和は友だちから…

歓迎のダンスの時、激しく踊っていた校長先生は、
母のような眼差しで子どもたちを見守っていました。
最後に校長先生から挨拶がありました。

私たちは、海外に行くことはできないけれど、
こうして外国から訪れて来てくれることで、外の世界と繋がることができる。
今日はたくさん友だちができました。
友だちを大切に想うことで、平和が広がっていく。
今日は来てくれてありがとうございます。

連絡先も交換していないし、これから先、あの子と会うことはできないかもしれないけれど、
グアテマラのニュースを聞くと、あの子を思い出します。
たぶんこれから先も。
幸せを感じて生きてくれていたらいいな、と。
その度に、校長先生が言ってたこと思い出します。

いろんなところに友だちや思い出をつくることで、
平和が広がっていくといいな。

と思いながら、地球をくるくる周るのでした。